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免税店における消耗品の梱包方法とは|免税品の包装ルールや注意点など詳しく解説!

化粧品やお菓子などの免税品は消耗品と呼ばれ、それらは外国人観光客が日本を出国するまでの間、開封されないよう梱包する必要があります。ここでは免税店で行う消耗品の梱包について、これから免税店を始めようと考えている方向けに、その方法や注意点などを詳しく解説します。


トップコラム消耗品の梱包

免税の梱包はどうするの外国人観光客の方々がお土産品や伝統工芸品など、個人で楽しむ物品を購入する際に、消費税を免除することができる日本の免税制度。

化粧品やお菓子などから高価な宝飾品まで、幅広いジャンルの品物を免税することができます。

外国への持ち出しが制限されているもの以外で、国外へ持ち出すことができる物はすべて、免税の対象となります。(帰国される本国で受け入れ可能な品物かどうかについては、国によって異なります。)

免税店で扱える品物って、本当に幅広いんですよね!

そして、免税品の中でも消耗品に関しては、国土交通大臣及び経済産業大臣が指定する方法によりきちんと梱包する必要があるんです。

ここでは、免税品を梱包する際のルールや注意点等について詳しくご説明したいと思います。

 

免税品のショッピングバッグ

 

目次


1.免税品にはどんな種類があるの?

2.免税店が消耗品を梱包する際のルールとは?

3.梱包の方法とは?何を使ってもいいの?

4.消耗品を梱包する際の注意点とは

5.外国人観光客に消費税免税制度を説明するための便利なツールをご紹介!

6.【ご参考】資材の購入はこちら!

7.まとめ


Tax Free Shopsの画像

 

1.免税品にはどんな種類があるの?

一般物品と消耗品

さて、免税品の種類によって梱包ルールが異なりますので、まずは免税品にはどういった種類があるのかについてご説明します。

 

免税品は、『一般物品』と『消耗品』の2種類に分けられます。

 

『消耗品』とは、お酒や食品、薬品や化粧品など、使ったり食べたりするとなくなってしまうもののことです。

 

それ以外の物については、『一般物品』になります。洋服やバッグ、楽器、民芸品や宝飾品などです。

 

『一般物品』の包装や梱包については、特に決まり事はありません。

 

一方『消耗品』に関しては、梱包の仕方のルールや、購入者へ梱包を開封しないよう注意喚起をする義務などがあります。

 

お土産などとして国外へ持ち出すということを前提に免税しているので、旅行中に消費できないようしっかりとラッピングをする必要があるんですよね。

 

もし万が一、消耗品を使ってしまったり食べてしまったりした場合には、免税した分の税金を支払わないといけなくなってしまいます。

 

消耗品でも一般物品でも、免税品として購入した物については、帰国の際に携帯していなければ消費税を徴収されることにもなります。

 

例えば、こちらのケースはどうでしょうか?

 

"暖かい国から冬の日本に来た旅行者が、寒かったのでコートを免税品として購入しました。旅行中はそのコートを着ていたのですが、帰国する直前に、「スーツケースに入らないし本国でも使わない」ということで捨ててしまいました。"

 

正解は、、、×です!

 

購入した免税品は、必ず本国に持ち帰る必要があります。これは、改めて消費税を納めなければならなくなるケースです。

 

免税対象者(外国人旅行者などの非居住者)が免税品を購入する場合、

 

①事業用ではなく個人で使用するもの

②本国に帰国する際には、一緒に持ち帰らなければいけない

 

という2つの条件があることをお忘れなく!

 

観光客の方が勘違いして困ったことにならないよう説明する義務があります。

 

この説明義務については詳しく後述しますね。

 

 

2.免税店が消耗品を梱包する際のルールとは?

 

では、消耗品を梱包する際にはどのような決まりがあるのでしょうか。

_________________________________

包装の方法に関する詳細 

 

○袋による包装 

・プラスチック製であり、出国までに破損しない十分な強度を有すること ※農産物の鮮度維持のために必要な大きさの穴を開けることは可。

 ・無色透明又はほとんど無色透明であり、内容物の品名や個数が確認できること

(確認出来ない場合は内容物の品名及び品名ごとの数量を記載又は記 載した書面を添付)

 ・開封した場合に開封したことが分かるシールで封印すること

 ・出国まで開封しないこと等を日本語及び外国語で注意喚起すること 

 

○箱による包装 

・段ボール製、発泡スチロール製等であり、出国までに破損しない十分な強度を有すること 

 ※農産物の鮮度維持のために必要な大きさの穴を開けることは可。

 ・内容物の品名及び品名ごとの数量を記載すること 

 ・開封した場合に開封したことが分かるシールで封印すること

 ・出国まで開封しないこと等を日本語及び外国語で注意喚起すること 

 

__________________________________

観光庁 免税店になったら|消費税免税店サイト (mlit.go.jp)より抜粋

 

袋に入れる場合も箱に入れる場合も、出国まで破損しないよう強度のあるものを使って、中身が何かきちんとわかるように梱包する必要がありますね!

 

また、出国するまで開封しないよう日本語と外国語でその旨注意喚起もすることになっています。こちらは、注意喚起の文言を記載するか、添付をするようにしましょう。

 

まとめると、

 

①プラスチック製の袋や段ボール製の箱は、出国まで破損しない強度のあるものを使用する

②箱の場合は中が見えないので、内容物の品名及び品名ごとの数量を記載する

③開封した場合に開封したことが分かるシールで封印する

出国まで開封しないこと等を日本語及び外国語で注意喚起する内容を記載または添付する

 

となります。

 

消耗品を上記の決められたルールに従ってきちんと梱包することは、免税店の重要な仕事です。

 

ちなみにアクアシティお台場にあるデジタル免税カウンター、PIE VAT Stationでは、写真のような梱包材を使って消耗品をラッピングしています♪

 

消耗品の梱包袋

▼注意文言をしっかりと記載しております。

消耗品の梱包例

 

開封してしまうと、このように『OPENED』と表示されるようになっています。

 

開封してしまうと、このように『OPENED』と表示されるようになっています。のコピー (1)

 

3.免税品の梱包方法とは?梱包材には何を使ってもいいの?

免税品の梱包材について

免税品の梱包に使う資材については、特に決まったものはありません。

 

「プラスチック製の袋等」または「段ボール製の箱等」を使うこととなっています。

 

前述した①~④の要件を満たしていればOKです。

 

どちらも強度のあるものを選びましょう。

 PIE VATのショッピングバッグ

 

4.消耗品を購入した観光客への説明義務とは?

 

消耗品に関しては、出国するまでは消費することができません。もし万が一消費した場合には、消費税を徴収されることになります。

 

そのため、開封したことが判別できるシールで開封できないよう封印するとともに、その旨説明する必要があります。

 

消耗品を入れる袋や箱などに注意喚起の文言を印刷して記載するか、注意喚起を印刷した書面を貼り付けて対応しましょう。この注意喚起の外国語表記は英語だけでなく、中国語や韓国語など、訪日観光客が多い国の言葉でも記載することが望ましいとされています。

 

観光庁の免税店向けページにこの注意喚起の文言例が載っています。

__________________________________

日本を出国するまで、開封しないでください。なお、消費した場合には、消費税を徴収されます。
Do not open the packaging until you have left Japan. Please note that if you consume this product while in Japan, you may be subject to pay consumption tax.
在离开日本之前,请不要开封。如果在日本已经消费的话,将被征收消费税。
在離開日本之前,請勿開封。如在日本有消費情形,將被課徵消費稅。
일본을 출국할 때까지 개봉하지 마십시오. 또한,일본에 계신 기간 중 소비한 경우에는, 소비세가 징수됩니다.

__________________________________引用:消耗品の包装 | 免税店.jp (taxfree.jp)

 

消耗品を販売した際は、忘れずに対応するようにしましょう!

 

5.外国人観光客に消費税免税制度を説明するための便利なツールをご紹介!

 

外国人観光客の方と簡単な言葉やジェスチャーなどでコミュニケーションがとれたとしても、日本の免税制度やその決まりについて説明するのはなかなか難しいですよね。

 

そんな時のために、観光庁作成の便利なツールがあります。

 

『免税手続の多言語説明シート』です。

 

▼免税手続の多言語説明シート

免税店になったら|消費税免税店サイト (mlit.go.jp)

 

こちらの便利なポイントは、何といっても指を指すだけで会話ができてしまうというところです。

 

消耗品の梱包の注意喚起についてや、免税対象の物品や金額、手続きの方法などが外国語で記載されていますので、指差しだけでも免税販売をすることが可能です。

 

言葉が通じず困った際には、一目でわかるので素早く意思の疎通ができ、とても役に立つと思います。

 

英語・中国語・韓国語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語と幅広い言語に対応していますので、プリントアウトしていつでも見せれるように用意しておくと安心ですね。

 

6.【ご参考】資材の購入はこちら!

 

免税品の梱包に必要な資材は、下記サイト等にて購入可能です。

 

セキュリティテープや注意喚起文言が記載されたラベルなどのグッズや、袋や箱もサイズ豊富に取り扱っています。酒蔵様向けに、お酒専用の袋やステッカーなども販売されています。

 

どの店舗様にも合った資材がきっと見つかりますよ♪

 

詳しくはこちらをご覧下さい。

 

▼免税品包装.jp
https://menzeihin-houso.jp/

 

▼全国免税店協会≪免税関連資材の販売≫
http://zenmenkyo.jp/material/

その他、Amazonや楽天、Yahooなどのオンラインストアでも資材が販売されています。ぜひご用途に合う資材を探してみてくださいね。

6.まとめ

 

いかがでしたか?

 

免税品の梱包ルールは意外とシンプルです。

 

一般物品については特に決まりはなく、消耗品に関しては以下の決まりがあります。



<消耗品梱包のルール>

①プラスチック製の袋や段ボール製の箱は、出国まで破損しない強度のあるものを使用する

②内容物の品名及び品名ごとの数量を記載する

③開封した場合に開封したことが分かるシールで封印する

出国まで開封しないこと等を日本語及び外国語で注意喚起する内容を記載または添付する



そして、先ほどご案内した免税手続の多言語シートを用意しておけば完璧!

 

スムーズに梱包まで免税販売の手続きを終えることができれば、顧客満足度の向上および業務効率化にも繋がります。

 

消耗品の梱包ポイントをおさえて、正しく素早く接客し、免税販売の売上をアップしちゃいましょう♪

 

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