免税販売

海外旅行者により上質な旅行体験を提供したい|免税電子化アプリPIE VATの創業のきっかけや現状および今後の展望などについて

Japan Todayに掲載されたPie Systemsのインタビュー記事の日本語訳です。免税電子化アプリPIE VATの創業ストーリー、日本進出の戦略やこれまでの成長の軌跡


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<エグゼクティブ・インパクト>

PIE VAT(パイ・ヴィエイティー): トラベル業界のニッチ市場である「免税販売市場」を攻める米国生まれのスタートアップ

オリジナル記事: ジョン・アマリ

翻訳:Pie Systems Japan

Global CEOのサニー・ロン

2018年にPie Systemsが設立された当時、国際観光客の到着数は5%以上のび14億人へ成長、観光業界の輸出収入は1.7兆ドルを超えました。しかし2020年には、Covid-19のパンデミックの影響により国境が閉じ、観光業界を取り巻く環境は一転してしまいました。

観光客と免税店のために免税手続きアプリPIE VATを提供するPie Systemsにとっては試練の時期が続きました。しかし、Pie Systems の共同創業者でありグローバルCEOであるサニー・ロンは「Pie Systemsは免税販売市場と共に成長を続けています。」と自信を持って話してくれました。2021年に日本に進出したのも、Pie Systemsが成長を続けている証の1つです。

 

「なぜ Pie Systemsを創業したのですか?」

ある日、共同創業者のドミニク・シーリーと私サニー・ロンは海外旅行をした時に外国人旅行者が感じる多くの不便さ、例えば支払いや買い物などを解決できるサービスはないか話し合っていました。

海外旅行をしていて私が特に不便だなと感じたことがありました。私は幸運なことに、ヨーロッパの多くの国々を旅する機会がありました。買い物をする際には外国人旅行者として免税手続きを行う必要があったのですが、免税手続きの大変さは本当にひどいものでした。ドミニクと私は、免税手続きの大変さを解決するサービスはないかと考えはじめました。

何億人もの人々が海外旅行をしている中で感じる多くの不便さの中で、我々が解決できることは「免税手続き」であると私達は考えました。お金と時間を節約し、より上質な旅行体験を我々は提供したいと。そうしてPie Systemsが生まれたのです。

 

「PIE VAT免税電子化サービスについて詳しく教えてください」

免税販売を行いたい事業者と海外旅行者用に免税手続きを行えるサービス「PIE VAT」を提供しています。海外旅行者用には、スマートホンやタブレット型端末向けのアプリでサービスを提供しています。

App ストアやGoogle Playストアで「PIE VAT」と検索していただければ、簡単にダウンロードしてご利用いただけます。海外旅行者がアプリをダウンロードすれば、アプリ上の地図でどのお店がPIE VATを利用して免税手続きができるかなどを確認することができ、免税ショッピングを気軽に楽しんで頂ける仕組みとなっています。

PIE VATアプリは、免税手続きをデジタル化することにより海外旅行者が簡単に免税手続きを行える仕組みとなっています。例えば、海外旅行者は免税ショッピングをした後、レシート、パスポートをスキャンするのみで消費税等の税金を還元される仕組みとなっています。全ての免税手続きがアプリ内で完了するのです。

 

「PIE VAT免税電子化サービス以前の免税手続きは、海外旅行者にとってどのようなものでしたか?」

従来の免税手続きは書面での手続きが必要な上、長い列に並んで書類に記入した後にやっと免税手続きが完了するというとても面倒な物でした。また免税手続きが完了できたとしても税金が還元されるまでには通常1週間から3ヶ月ほどの時間がかかりました。その上、最悪な場合には還元すらされないことも多かったのです。オンラインのレビューには免税手続きに関する不満が溢れていました。また、手数料が30~40%とられることも珍しくありませんでした。

PIE VAT は免税手続きを簡単に円滑に完了することができる新しいデジタル免税手続きサービスです。私達は海外観光客の方々に上質な旅行体験を提供することを目標としています。

旅の思い出が免税手続きの長い列に並んだり、免税が還付されなかったことになってしまうのは悲しすぎますからね。

 

「日本市場にPIE VATが参入しようとしたきっかけは何でしたか?日本市場にいつ参入したのですか?」

PIE VATが日本に参入したのは1年半前になります。ただ、正式にローンチしたのは2021年の7月になります。日本の免税販売の市場サイズや参入障壁、そして競合相手等の分析を行い、日本はPie Systemsにとって非常にチャンスの大きいマーケットだと判断し、日本市場への参入を決断しました。

免税販売の市場の大きさと観光客の大きさを考えると、ヨーロッパの国々を初めに思いつきます。例えば、スペイン、フランス、イタリアなどですね。日本は世界でも6、7番目に観光客の多い国であり、非常に魅力的な市場でした。

また我々が日本市場に進出した理由の一つに、日本の観光市場と免税販売市場の可能性の大きさがあります。日本には毎年多くの外国人観光客が訪れています。日本政府も観光市場の成長をGDP成長の鍵と考えていると見受けられます。また、日本は現在デジタルトランスフォーメーションやDX化を積極的に進めていることから、弊社のDX免税販売システムとの相性も非常に良いと考えています。何より、日本の免税販売市場はまだまだ成長期であり、我々は今後免税販売の店舗数は10倍以上増える可能性があると考えています。

免税ショッピングの考えは1980年代にヨーロッパで生まれたものです。日本において、免税販売が始まったのは2013年、まだ10年弱しかたっていません。

日本においてはまだまだ歴史の浅い免税販売市場においては競争相手も少なく、Pie Systemsにとって多くのチャンスがあると考えています。

 

「PIE VATが日本市場に参入したのはCOVID-19が猛威を奮う真っ最中でした。日本においてのPie Systems の成果は?」

Japan CEOの水野博商とGlobal CEOのサニー・ロン

もちろん、免税販売システムを提供する我が社にとってCOVID-19の影響は小さくはありません。しかし、我々は日本市場においてCOVID-19の脅威にも負けず、素晴らしい成果をあげています。

まず、我々は日本において素晴らしいチームを作り上げることができました。日本のCEOである経験豊富な水野博商を筆頭に、優秀なメンバーで構成される10人弱のチームメンバーがいます。

また、PIE VATの加盟店も順調に増え続けています。特に日本の素晴らしいブランドであるPorter様、C’bon様、今代司酒造様などに加盟していただいております。

南は沖縄から北は北海道まで全国の事業者様に加盟していただいています。また、大阪、京都、東京、北海道においても様々な事業者様とビジネスパートナーシップを結ばせていただいています。

 

「デジタル免税カウンター PIE VAT Stationについてと日本市場の感触について教えてください。」

デジタル免税カウンターPIE VAT Station

2021年の12月にデジタル免税カウンター「PIE VAT Station(パイ・ヴィエイティー・ステーション)」は東京都港区のアクアシティお台場にオープンさせていただきました。

「PIE VAT Station」により免税手続きをより一層簡単に手軽にそして待たずに提供することが可能となりました。こちらは従来の人が多く並んでいる免税カウンターとは全く違い、オープンスペースでミニマリズムを重視したデザインとなっています。

日本市場においてPie Systemsは、既に素晴らしい加盟店様とビジネスパートナーの皆様に恵まれることができました。

今後国境開放が進みインバウンド市場が回復してくる中で、益々多くの店舗様に加盟していただき、ビジネスパートナーの皆様と素晴らしいプロジェクトを成功させるのが楽しみです。

 

*こちらはJapan Todayに掲載されたPie Systems (パイシステムズ)CEO サニー・ロンのインタビュー記事を意訳したものになります。

オリジナル記事(英語版):https://japantoday.com/category/features/executive-impact/PIE-VAT-U.S.-originated-startup-carves-out-niche-in-tourism-industry 

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